【映画】LGBT当事者が「彼らが本気で編むときは、」で感じた3つのこと【PR】

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

みなさんこんにちは、あやにーです!
先日、予告編を観てからずっと気になっていた映画「彼らが本気で編むときは、」を観てきました。

公式サイト:http://kareamu.com/


2017年2月25日に公開した、この映画は生田斗真さん主演。
監督は「かもめ食堂」などを手掛けている女性の監督 荻上直子さんの作品です。
結論から言います。

泣けた…..!
泣くというよりも、どんどん感情が流れ出てくる感じに近いです。
切なくて、苦しくて、温かくて、悔しくて…色んなヒトとしての感情がどんどん溢れだす。

そんな2時間になり、タオルもぐしゃぐしゃに。(苦笑)

荻上監督、どうしてこんなにリアルに描くんだ…と終わってからもじわじわと心を侵食しています。

今回はLGBT当事者としての私が感じた気持ちや感想と共に、伝えたい「彼らが本気で編むときは、」の見どころを3つお伝えします。

 

その1:リアルすぎる登場人物が自分の代弁者になってくれる

この映画、とにかく登場人物の設定がリアルすぎるんです。


小学生の女の子「トモ」はネグレストとも取れる母と暮らしていて、母は冒頭で男の人の元へ家出。
毎日、家に置かれたコンビニのおにぎりを食べる日々を送っています。
母親が家出をするたびに訪れるのは叔父「マキオ」の家。

叔父「マキオ」は書店で働く会社員。痴呆症の母が施設に入っていて
そこでトランスジェンダーの女性「リンコ」と出会います。

「マキオ」と暮らしているのは介護士として働く「リンコ」
料理が得意で家庭的。すでに手術は済んでおり、あとは戸籍を変えるだけ。
普段は女性として暮らしています。

ほかにも、トモの友達「カイ」は、自分が男という性でありながら男性を好きなことに悩んでいたり
そんなカイを『普通ではない!』と責め立てる母親がいたり。

とにかく「こういう人、絶対にいそう」という、そんなリアルな設定なんです。
だからこそ、「自分ごと」として物事に引き込まれていきます。

このリアルな描写は、ストーリーの色を濃くしていきます。

LGBTを取り扱う作品ってどうしても「作った感」があるものが多く
当事者としても「いや、ないから。そんな気持ちにならないし」ってよく感じるんです。
その違和感が全くない。

理由として、登場人物が多方向から「リンコ」を観ているという点があります。
リンコを最初から受け入れている人もいれば、否定するひともいる、どうしたらいいか分からない人もいる。

色んな視点で登場人物が自分になってくれるんですよね。
こんな映画、今まで本当になかったと思います。

 

その2:自分の持つ「ふつう」の価値観について考えさせられる

 

今回の映画では、色んな人の価値観が交差していきます。
自分にとって「普通」でも、相手にとっては「異常」だったり。

ヒトは異常であるものを排除しようとする生き物で。
受け入れるということは安易なことではありません。

たぶん映画の観客たちは最初は、女の子「トモ」だと思うんです。
トランスジェンダーのリンコに戸惑うし、ちょっと小ばかにしたような目線で見ていて。

でも、話が進むにつれて彼女を取り巻く環境や、トモの成長と共にどんどん「リンコ」に寄っていく。

今回のストーリーの鍵となる「編み物」は、そんな価値観が詰まっているひとつ。
リンコは悔しいことがあると、編み物に全て吐き出していき、作品を煩悩と呼びます。

キレたり、暴れたりするのではなく編む。ひたすら編む。

でもこれって、すごくすごく想い(もしかしたら念かも)が詰まっているわけで。
煩悩の数108個編む姿は、心をぐっと締め付けます。

自分の価値感が変わっていくんです。不思議なことに。
もしかしたら私たちもリンコさんと一緒にいろんな思いを映画中で編んでいるのかもしれません。
少なくとも私はそんな感情を覚えました。

 

 

その3:これはLGBT映画ではなく「人生の価値を変える」映画。

 

生田斗真さんがトランスジェンダー役を演じるというとこで
私も観るまでは「これはLGBTに対しての問題提起作品なのだろうか」と思い込んでいました。
たぶん「そういう映画なら観なくてもいいや」という方も多いと思います。

「性」を扱うだけで、なんだかいけない映画を観ているのでは?というような気分を、なぜか持ってしまうし。
でもこの映画は違うんです。
伝えたい、描いているのは「家族の愛」と「家族のつながり」

でも、この映画は今まであった「理解してあげようよ!」「みんなで応援していこう」
「かわいそう」なんてものが一切なかった。

自然と心の中に溶けていって、性別や形ではなく、後ろ指をさすこともなく
リンコを美しく、自然に、自然に描いてくれた。
ずっとずっとLGBT当事者は「自分たちのいるふつうの毎日」を描いてほしかったと思う。

家族の形、それぞれの人生の形。
映画の中に愛情がこんなにも溢れている作品はなかなか出会えないと思うんです。

私、本当に荻上監督に有難うございました、って伝えたい。
自分の人生の価値を変えてくれる映画だから。

本当に多くの人に感じてほしい気持ちです。

 

おまけ

とにかく映画の半分くらいは大泣きで、バスタオルいるんじゃないのってくらいボロボロ泣いてしまって
隣にいたayanさんにご迷惑かけるんじゃないかとドキドキ。

ayanさんのブログレポートもぜひ!

「彼らが本気で編むときは、」はじんわり温かくて泣ける映画。母娘で観るのにもオススメ【PR】

もう、マニアックすぎるんですが、さすが料理全部おいしそう。
唐揚げと切り干し大根超おいしそう。デコ弁もおいしそう。
ビールには常にノーベル賞を上げ続けたいです。

日本の映画で料理を映したら、右に出るものはいないだろうな。

どんな視点でも本当に素晴らしい映画でした。

ぜひ、映画館で「彼らが本気で編むときは、」ご覧くださいね。

 

「彼らが本気で編むときは、」公式サイト

 

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